■ STAFF
スタッフ紹介
「患者さんの声」を大切にします
患者さんにやさしい治療を心掛けています
あなたの時間を大切にします
治療後もずっと快適に
EXTRA PAGE

当院ではできる限り歯を抜かずに済む、治療せずに済むよう
予防を最優先にしています

院長紹介 Z会の受験情報誌「Azest」インタビューより

「歯は失ったら元に戻らない。予防のための歯科医療が理想。」
さいとう歯科 院長 齋藤雅彦

 虫歯を治療し、人々の歯の健康を守る歯科医師。医師の”二代目”がなるというイメージが強いが、齋藤先生は「親戚にも医療関係者がいたわけではありません」という。今回は齋藤先生に歯科医師を目指したいきさつや、今後の歯科治療のあり方などをうかがった。

□自分だけ美味しいものが食べられない!
 齋藤先生が、歯科医師になろうと思った動機は何だったのだろうか。
「私は虫歯の多い子どもでした。友人のお父さんが歯医者さんでそこにお世話になるうちに、歯科医師に対する興味がわいてきたのです。ほかの人が美味しいものを食べられるのに、自分だけ食べられないのも悔しかったですし(笑)。また、歯の治療って怖いですよね? 全然虫歯のない医師よりは、患者さんの役に立つことがあるかも、とも考えました」
 齋藤先生の両親は会社員で転勤が多かったため、自分は将来独立できる仕事を考えていたそうだ。
「私が受験した東京医科歯科大学は国立最古の歯学部ということで、歯科医師の指導者を養成するところでした。それだったら将来開業もできるし、大学に残るという道もあると考え、歯学部への進学を決めたのです」

□予防に気を使えば歯科医師は激減する
 多くの人にとって、歯科医院は、歯がよっぽど悪くならなければ行かない、できれば行きたくないところだが、齋藤先生は歯科医院を利用した予防の大切さを訴える。
「今の日本の保健医療は、事故が起きたときに対応する損保的な考えですが、基本的に一度事故で失ったものは元通りになりません。歯の場合もまさしくそうで、だから歯は失う前に予防することが大切なのです。スウェーデンでは、医師を地域担当性にし、地域の予防ができたら報酬を与えるという制度を実施したら、歯医者の数が1/3に減ったところがあるといいます。このように今、世界の歯科医療の考えは予防が中心です。日本はその点かなり遅れていますね」
 また、制度はもとより、患者の意識も遅れていると指摘する。
「口腔内の状態は3か月くらい経つと悪くなるので、年4回は医者に来ないと治療の可能性が高くなると考えられます。逆に言えば、そのくらい予防に気を遣えば、歯の病気はなくなり、歯医者は激減するという状況なのです。患者さんの立場では、歯の治療をしないですむほうがいいに決まってます(笑)」
 だからといって歯医者がいらないということではない。
「一般的には歯医者では虫歯を削ってつめる、かぶせモノをするというイメージしかないと思いますが、治療ではなく予防や美容のためにかかる歯科医療というのが理想です。『車は見た目がキレイだと機能的』といいますが、歯も同じです。モデルさんは口角をあげて笑う練習をしますが、口角があがっていても歯が垂れ下がっていたら『スマイルライン』はできない。噛み合わせはとても重要で、アメリカでは噛み合わせをどう整えたら、にこやかに見えるかという研究までしているのです」
 歯列矯正やインプラント(骨に直接埋める人口の歯)なども含めて、「出来るだけ痛くない最善の方法」で患者さんと関わっていきたいと語る。

□医療の原点を見直してほしい
 財政難などから、医療制度改革が経済原理に基づいて行われるようになっている現在、医療にかかる患者の意識も変化しつつある。そんな中、齋藤先生は「医者と患者の関係が今までと変わってきている」と危惧する。
「例えば、産婦人科医と小児科医のなり手が少ない理由がわかりますか? その理由の一つは、患者さんからのクレームが多いからです。子どもを介して甘えが出やすいのかもしれません。しかし最善を尽くしてもトラブルが起こることもある。私は、医者にも人格形成は必要だと思います。一方、患者さんが権利を主張するのと甘えとは違う。最近、甘えが当たり前という風潮すらありますが、それは医師と患者にとってすごく不幸な関係です。制度を変えるだけでは問題解決にならない。医師と患者の間の信頼関係が大切なのです。もう一度、医療の原点を見直す必要があると強く感じています」

□利潤追求の仕事にはない充実感
 医師は長時間勤務が当たり前で医療器具も高い。齋藤先生いわく「借金せずに開業している医師はほとんどいない」という厳しい状況だが、患者から感謝されることは、何よりの喜びだという。
「最近、歯学部志望の女性が増えていますが、結婚などで医師を辞めてしまう人も多いといいます。長い時間をかけて勉強したのに残念ですね。医者は、圧倒的に『なってよかった』と思う職業です。自分は恵まれた、いい職業についていると感じます。大変なことは多いですが、患者さんからの『ありがとう』という声が何よりうれしい。利潤追求だけでは得られない充実感が、医師には確実にあります。ぜひ志を持った方に医師をめざしてほしいと思います」
「歯槽膿漏でアゴの骨がなくなっていく人に、歯を再生させる治療法など、歯科医療の世界はますます進歩しています。勉強は欠かせませんね」と語る齋藤先生。日々努力する『先生』を尊敬することは、患者にとっても幸せであるに違いないと思えるインタビューだった。 (取材・文 小谷祐子)

 
Copyright 2001 さいとう歯科