■「あなたの歯を守る魔法の(?)糸」 −後編−
復習になりますが、まず、細菌のパラダイスとなっているプラーク(歯垢)をばらばらに破壊して分裂させ、無毒化すること、
プラークは一度分裂させられると、再度形成し悪さをし始めるのに24時間かかること。従って予防の為のお手入れは一日一回
適切であれば充分ということ。ここで大切なのは100%プラークを分裂させることなのでそれを目標にしていただきます。
この数値が高ければ高いほど治療も順調にいきますし治療終了後の経過も当然安心、それ以上に問題が起こる可能性も格段に
低くなります。
さあ、「魔法の糸」デンタルフロスの登場です。
歯と歯茎の間に容易に入って、ネギもプラークも取り除きます。
安価で使いやすい上、歯ブラシだけで100%を目指すよりはるかに短時間で効果的です。じっさい歯ブラシだけのプラークコントロール
ですと50%を超えるのはなかなか難しいのですが、フロスを使用すると90%以上可能となります。
冒頭でお話したスウェーデン等、高齢者の歯が20本以上残っているような欧米の予防先進国では、何十年も前からフロスが歯ブラシと
同じくらい当たり前に普及しています。それが25本と、5本という恐ろしいほどの差を生んでしまった主な要因の
一つと考えられています。
但し、日本人は子供の頃からフロスに馴染んでいませんから、違和感もあるでしょうし、使い方のコツもわかりにくいでしょう。是非、予防
に取り組んでいる歯科で専門家の指導を受けられることをお勧めします。数回の練習で格段にプラークの除去率が上がり、それだけで歯槽膿漏
が改善される方も少なくありません。
第一回で述べたとおり、口腔内細菌を適切にコントロールすることで主に呼吸器、循環器系の重篤な疾患
にかかるリスクが減少しますから、フロスが普及すれば日本人の寿命はさらに更新するかもしれません!
尤も面倒なお手入れをしなくて済めばそれに越したことはない・・・それが私達の本音なのかもしれません。原因の菌もやっつける方法も開発
されつつあります。それが実用化されることを期待しつつ、今しばらくフロスであなたの歯を守ってください。
少なくともネギは一瞬で取れすから。
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神奈川県中小企業経営者協会発行「中経協会報」 健康歳時記より抜粋
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