■「歯をきれいにしないと死んじゃうよ!?」
ニューヨークタイムズにこんなセンセーショナルな見出しの記事が出ました。
これは3年前のことですが、近年続々と、特に歯周病が全身疾患の危険因子であるという事が科学的 に明らかにされています。
歯周病は、まず歯茎が腫れて出血してくる、そしてその状態を放置しておくと顎の骨が溶けはじめ
る。だんだん歯がぐらついて最後には歯が抜け落ちる。いわゆる歯槽膿漏です。
この病気は実はほとんどの方がかかっているのに厄介なのは相当な重症にならないと気付かない
という事です。その原因がお口の中の細菌だということも、意外と知られていません。
当院では患者さんのお口から細菌をその場で取り出して顕微鏡で見ていただきます。
「まさか私の口に?」無数の虫がうごめいているようなシーンを見て、腰を抜かさぬばかりのショックを受ける方も少なくありません。
さて、この口腔内細菌は血管に侵入して、血管壁に炎症を引き起こします。その結果、心臓を動
かすのに大切な血管にも影響を与えるため、歯周病の人は心臓病に非常になりやすくなります。
また、唾液に混ざった口腔内細菌が血管を通して肺に入りこむため、肺炎が多発します。
さらに糖尿病の患者では、歯周病が血糖値を悪化させコントロールが困難となってしまいます。
このような様々な事実が明らかになってきている訳です。歯科医として、主に消化器中心に多少
影響しているとは考えていましたが、ここまで重篤な問題を引き起こすとは正直びっくりしております。
私の父は不本意ながら歯槽膿漏でしたが心筋梗塞で死にかけました。当院の患者さんでも健康に
は自信があったのに心臓をやられたとか、いろいろ思い起こしてみるとそう言えば・・・という方が多数いらっしゃいます。
もちろん口腔内細菌が発病の原因の全てではないと思いますが。  
余談ですが、この悪玉である口腔内細菌は強烈な腐敗臭を出しますので、口臭の一番の原因となります。  
女性に嫌われる理由の上位に必ずランキングされる口臭、心臓病で胸が痛くなるよりこちらの
方が辛いという方もいらっしゃるのでは!?
どちらの理由にしても、早めの精密検査と治療をお勧めします。
神奈川県中小企業経営者協会発行「中経協会報」 健康歳時記より抜粋
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